サーバー引っ越し作業の途中、新サーバーのブログやサイトをあなたのパソコンで表示したくてもインターネットやコンピューターのしくみにより、現行(旧サーバー)のブログが表示されてしまいます。
そこで、強制的に新サーバーのブログやホームページをあなたのパソコンで表示できるようにパソコン内のhostsファイルを書きかえます。
hostsファイルを修正して、新サーバーのブログが表示できるのは、hostsファイルを修正したファイルのみです。
他のパソコンは、現行(旧サーバー)のブログやホームページが表示されます。
サーバーの契約からDNS情報の切り替えまでの期間
平日なら、数時間で完了すると思います。
レンタルサーバー会社によっても異なると思います。
DNS情報の切り替え申し込み後、1~3営業日が必要という説明があるなら、週末や年末年始が間に入ると、数日から1週間くらいかかるかもしれません。
私は、GMOクラウドのレンタルサーバーでしたが、作業だけなら数時間で完了すると思います。土日に行いましたが、手続きはスムーズでした。
マニュアルを読んだり、データのダウンロードをしたりしているうちに、DNS情報の切り替え作業(サーバー会社側で)が完了しました。
平時でしたら、DNS切り替え前に新サーバーでWebサイトを確認する作業はやらなくてもよいと思います。
以下の3stepなら、難しい設定をせず、簡単に引越しができると思います。
1.旧サーバーにデーターを残したまま、データをダウンロード
2.DNS情報の変更
3.新サーバーにデータをアップロード
サーバー引っ越しの途中、DNS切り替え前に新サーバーでWebサイトを確認する手順
パソコン内のhostsファイルの書き換えが必要です。
hostsファイルを書き換えたら、新サーバーのWebサイトを確認します。
hostsファイルの書きかえ
このファイルにIPアドレスとドメイン名を書いておくと、サーバー引っ越し時に新サーバのブログやWebサイトを表示することができます。
DNS(Domain Name System:ドメインとIPアドレスの対応やメールアドレスとホストの関係がわかるようにしたしくみ)より先に、ここに書かれたIPアドレス、ドメインのブログ、Webサイトが表示されます。
hostsファイルは、テキストファイル(文字ファイル)なので、編集は簡単です。
メモ帳を使って編集します。
作業する前に、新サーバーのIPアドレスを調べておきます。
契約サーバーのコントロールパネルやアカウントマネージャー、契約時に届いたメール等に記載されています。
1 hostsファイルの設定
あなたのパソコン内のhostsファイルを編集します。
ファイルは、下記の場所にあります。
Winodws10、8、8.1の場合
C:\Windows\System32\drivers\etc
2 hostsファイルをメモ帳などで開きます。
3 一番下に次の2行を追加します。
サーバーのIPアドレス<半角スペース>www.ドメイン名(ホスト名)
サーバーのIPアドレス<半角スペース>ドメイン名(ホスト名)
#
# This is a sample HOSTS file used by Microsoft TCP/IP for Windows.
#
# This file contains the mappings of IP addresses to host names. Each
# entry should be kept on an individual line. The IP address should
# be placed in the first column followed by the corresponding host name.
# The IP address and the host name should be separated by at least one
# space.
#
# Additionally, comments (such as these) may be inserted on individual
# lines or following the machine name denoted by a '#' symbol.
#
# For example:
#
# 102.54.94.97 rhino.acme.com # source server
# 38.25.63.10 x.acme.com # x client host# localhost name resolution is handled within DNS itself.
# 127.0.0.1 localhost
# ::1 localhostxxx.xxx.xxx.xxx www.example.com
xxx.xxx.xxx.xxx example.com
×の部分は、サーバーのIPアドレス(数字)が入ります。
サーバーの引っ越し作業等、作業の目的が終了したら、追加した2行を削除してhostsファイルを保存します。
追加したら上書き保存します。
保存時に**.txt(拡張子を付けない)にならないようにしてください。
保存できない場合
hostsファイルは、管理者権限でファイル操作をする必要があります。
下記の手順でhostsファイルを開いてみてください。
メモ帳を開く際にメモ帳のアイコンを右クリックして、メニューから「管理者として実行」をクリックします。
スタート > Winodwsアクセサリ > メモ帳
メモ帳を右クリックし、メニューから「その他」>「管理者として実行」
メモ帳のメニューから「ファイル」>「開く」で、hostsファイルを開きます。
C:\Windows\System32\drivers\etc
また、「このアプリに変更を加えることを許可しますか?」という表示が出た場合は、「はい」をクリックします。
4 新サーバーのブログ、Webサイトが表示されるか確認します。
新サーバー(iclustaの場合)のプランマネージャー > ウェブコントロール >
プレビューサーバー画面から「使用する」をクリックする。
新サーバー内の、あなたが契約したフォルダの直下(ドキュメントルートディレクトリ)にブログ、Webサイトのデータをアップロードした場合は、そのまま表示されると思います。
また、レンタルサーバー会社が用意したページが表示されるかもしれません。
何も表示されない場合
サブディレクトリにブログ、Webサイトのデータをインストールした場合、ブログやWebサイトが表示されないと思います。
多くのサーバーでは、複数のブログやWebサイトを運用できるよう、マルチドメインの機能が使えると思いますから、下記のようにサブディレクトリにデータをアップロードする場合もあると思います。
例えば、
www.example.com/wp
www.example.com/blog
等です。
この場合は、FTPソフトを使って、トップページ「index.htm」のファイルを作成して、ドキュメントルートにアップロードしたりして、表示されるか確かめます。
以下をHTMLファイルとし保存し、アップロードすることで、サーバーが動作しているかどうか確認できます。
メモ帳に下記の内容をコピペして、ファイル「index.htm」として保存したら、このファイルをFTPソフトを使って、あなたのレンタルサーバーのドキュメントルートにアップロードします。
<HEAD>
</HEAD>
<BODY>
新サーバーのテストページです。
</BODY>
</HTML>
ここまで、新サーバーが機能しているか、ドメインが生きているか等、確認ができました。しかし、私は、サブディレクトリにインストールしたブログデータの内容を表示したかったのですが、うまく表示されませんでした。
ドキュメントルートにワードプレスをインストールしたところ、ワードプレスによるブログが表示されました。
その後、ドキュメントルートのデータは、削除しました。
今後、マルチドメイン機能を使って、複数のブログ、Webサイトを運用することを考え、サブディレクトリへインストールしなおしました。
表示され他ブログは、新サーバーのもの?
新サーバーのブログと旧サーバーのブログは同じ内容です。
どちらのサーバーのものが表示されているか判断するために、hostsファイルを変更し新サーバーの表示を確認したら、ブログの一部を変更しておくとよいと思います。
変更するのは、ブログの文章の一部でよいと思います。
文例
私のブログ(旧サーバーのブログの文章)
私の独り言(新サーバーのブログの文章)
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