あなたがアフィリエイトなどを目的として、ブログやホームページを使うためのレンタルサーバを借りるとします。
レンタルサーバーの設置場所と保守
無料ブログのサーバーやレンタルサーバーは、あなたの家にはありません。
サーバーは、レンタルサーバーを運営している業者のデータセンターにあります。
業者の中には、レンタルサーバ会社とあなたを仲介する会社もありますが、案内のページなどからは、分かりません。
サーバーが外国に置いてあることもあります。
あなたのブログを読む人は、ブログデータが置いてあるデータセンターのサーバにアクセスして、あなたのブログやコンテンツを楽しむことになります。
あなたのサーバは、お金を払ってデータセンターに置かせてもらい、ブログ投稿以外の機器のメンテナンスをレンタルサーバ業者に行ってもらいます。
データセンターのサーバは、あなたが電源をオン/オフする必要もなく、24時間運転できるような体制になっています。
企業や官公庁なら、図のようにいくつかの機能を持ったサーバーを丸ごと借ります。
このような方式を「ハウジングサービス」といいます。
図の中の1つ1つが、コンピュータの本体と考えてください。
それぞれにキーボードとモニターをつなげば、操作することができます。
また、会社など、遠方からインターネット経由で遠隔操作することもできます。
「ウェブサーバー」は、会社のホームページを置いているサーバーです。
多くの情報が掲載されています。
大手企業なら、複数の事業やグループ全体のウェブデータが、ここにあるかもしれません。
「メールサーバー」は、メール転送や届いたメールを一時的に置いておくところです。
複数で利用できるメーリングリストや顧客へ自動でメールを配信するサービスなどを行っているかもしれません。
「クラウドサーバー」は、社員が仕事で使うデータを保存しておく場所です。
会社や出張先から、データをダウンロードしたり、営業で使ったりします。
他にも、データをバックアップする「バックアップサーバー」「動画配信専用サーバー」「人材管理用サーバー」などがあるかもしれません。
企業では、規模が大きいため、このようなシステムを複数持っているかもしれません。
サーバーの種類
サーバーを貸してくれる会社のサービスには、レンタルサーバ(共用サーバ)、VPS(仮想サーバ)、クラウド、専用サーバなどがあります。
ワードプレスでブログを運営するなら、レンタルサーバ(共用サーバ)を借ります。
サーバを貸してくれる会社では、初めての方でも使いやすいようにマニュアルが用意されています。
大手のレンタルサーバー(共用サーバー)業者のページなら、ワードプレスやMovabeTypeなどのコンテンツマネージメントシステム(CMS:比較的簡単にブログが作成できる)のインストール方法の説明が分かりやすく掲載されています。
また、利用している人の情報もインターネット上にたくさんあります。
共用サーバとVPS
有名なワードプレスを使ってブログやホームページを運用する場合、どれを借りるとよいか分かりにくいかもしれません。
図は、あるレンタルサーバの例です。
企業では、丸ごと借りている規模のものです。
①、②は、B社が借りています。
B社は、2つのサーバーを使っています。
③と④は、VPS(仮想専用サーバ)です。
③は、サーバー内部のハードディスクを仮想的に分割して、それぞれにWindowsサーバやLinuxなどのシステムをインストールして使っています。
WindowsサーバやLinuxサーバーを使えば、これをウェブサーバーとして使ったり、メールサーバーとして使ったりすることができます。
③のように物理的なサーバー内部のハードディスクをソフトウェアで仮想的に分割して、複数のサーバーに見せかけているため、仮想専用サーバと呼びます。
英語では、(Virtual Private Server)略してVPSと呼びます。
あなたのコンピュータでも仮想環境が作れます。
Windowsパソコンにソフトウェアで仮想領域を構築し、Linuxをインストールすると、1台のコンピュータで、2つのシステムが利用できるようになります。
④も、VPSとして複数の人が使っています。
契約者は、Linuxサーバーをインストールして、自宅などから遠隔操作で、システムを構築したりメンテナンスを行ったりします。
Linuxサーバーなら、ウェブサーバー以外の使い方もできるようになります。
例えば動画配信サーバーとして使うこともできます。
このように、複数の利用方法を考えている場合は、VPSを借りることになります。
⑥は、いわゆるレンタルサーバ、共用サーバーです。
ブログやホームページの運用を行う場合は、共用サーバ、レンタルサーバーを借ります。
①~⑤(クラウドサーバーやVPS)も大きな意味では、レンタルサーバです。
⑥の共用サーバーをレンタルサーバーと表現している会社もあります。
これからサーバーを借りてブログ運営を計画をしている方にも、分かりやすいような表現にしているようです。
ワードプレスなどを使ってブログ運用をする場合は、この共用サーバーを借ります。
ブログ運用をする方が増えているためでしょうか。
レンタルサーバー業者が値下げ競争し、どの会社もお得な金額で、借りられます。
共用サーバーは、レンタルサーバー会社で、サーバー内のハードディスクを分割し、その領域を貸しています。
その領域にワードプレスやMovable Typeなどのブログ用ソフトをインストールすれば、すぐに使えるようになっています。
分割した領域は、容量で表しています。
容量の単位は、GB(ギガバイト)が使われます。
100GBあれば、複数のブログを運用することができます。
文字を中心として、写真を貼るだけのブログサイトなら、100GBで十分です。
私は、さくらインターネットの100GBを借りて運用しています。
ワードプレスのインストール作業は、簡単です。
大手レンタルサーバ会社では、自動でインストールする機能を備えています。
自動インストール機能例
・さくらインターネット「クイックインストール」
・エックスサーバー「WordPress自動インストール」
・GMOクラウド iCLUSTA+「WordPress 自動インストール」
・カゴヤ・ジャパン「ワードプレス簡単インストール」
ワードプレスインストール後は、ブログサイトの名称やログインするユーザーのIDやパスワードを設定するだけで、ブログ運用ができます。
ブログ・ホームページのURL(アドレス)、独自ドメインは?
無料ブログでは、追加料金を支払うことで、独自ドメインを取得することができます。
レンタルサーバーでも、月、数百円で独自ドメインを取得することができます。
独自ドメインは、大手レンタルサーバー会社なら、レンタルサーバー契約と同時に行えます。
年間費用、1,000~2,000円です。
独自ドメインの取得や設定は、有料ブログサービスと変わりません。
レンタルサーバーの契約と同時に独自ドメインを取得したら、数時間後には、ブログ運用ができます。
あらかじめドメインを決めておく
レンタルサーバーを契約時には、どのようなドメインを取得するか考えておきます。
ドメインは、すでに企業や他の人が利用しているかもしれません。
複数の候補を考えておきます。
サーバー契約とドメインの取得をする前に、あなたが希望するドメインが取得可能かどうか、調べられるようになっているレンタルサーバー会社があります。
ドメインは、レンタルサーバー会社が発行するものではありません。
レンタルサーバー会社は、あなたに代わって手続きをしてくれます。
同時に申し込めるメリットは、手続きの代行だけでなく、設定が簡単なことです。
レンタルサーバーを借りると、あなたのブログやドメインの設定をする管理画面を操作することになります。
この管理画面上で、手続きや設定が行えるため、ブログ運用開始まで、スムーズに行えます。
大手のレンタルサーバーなら、独自ドメインの取得代行から、ワードプレスのインストールまで、短時間で行えます。
独自ドメインの同時申し込み
以下のレンタルサーバー会社では、ドメインの申し込みができます。
月額129円からの「さくらのレンタルサーバ」
カゴヤジャパン
CMS(Contents Management System)
サーバを借りるときにCMS(コンテンツマネジメントシステム:コンテンツ管理システム)という言葉が出てきます。
ワードプレスは、CMSの1つと考えてください。
CMSとは、ブログやホームページなどを構成する文章ファイルや動画など、デジタルコンテンツを管理、処理するシステムのことです。
ワードプレスの他にMovableType、Moodle、NetCommonsなどが有名です。
ワードプレスは無料で利用できます。
商用利用も問題ありません。
MovableTypeは、個人の利用なら、1インストールのみ無料です。
アフィリエイトもできます。
商用利用や2インストール以上の場合は、有料です。