大手レンタルサーバ業者では、ワードプレスが簡単にインストールができる機能を用意しています。
自動インストール機能例
・さくらインターネットの「クイックインストール」
・エックスサーバー「WordPress自動インストール」
・GMOクラウド iCLUSTA+「WordPress 自動インストール」
・カゴヤ・ジャパン「ワードプレス簡単インストール」
等です。
他社でも同様の機能があり、簡単にインストールできます。
レンタルサーバ会社にワードプレスを簡単にインストールできる機能があっても、インストールフォルダが制限されていたり、簡単にインストールする機能がない契約プランがあります。
FTPツール(ファイル転送ツール)を使えば、サーバ内に任意のフォルダを作成でき、そこにワードプレスを転送することができます。
FTPツールとは、ファイルを転送するプログラムです。
簡単に設定でき、操作も直感的です。
さくらインターネットなら、サーバコントロールパネルの「ファイルマネージャー」を使用すれば、FTPツールを準備する必要はありません。
インストール手順概要
1 ワードプレス公式ページから、ワードプレスをあなたのパソコンにダウンロードする。(3分)
2 FTPツールを準備する(無料で優秀なものがあります)。(3分)
3 FTPツールを使って、あなたのパソコンからサーバにワードプレスを転送する。(5~60分)
3の転送時間は、インターネット回線等の環境によって異なります。
光回線なら、3~5分程度で転送できます。
私のADSL環境では、転送に40~60分程度かかります。
操作手順
ワードプレスのダウンロード
ワードプレス公式ページから、ワードプレスをダウンロードします。
https://wordpress.org/
日本語のページもあります。
公式ページ下部の「日本語」をクリックします。
「WordPress**をダウンロードする」をクリックして、ダウンロードします。
ダウンロードフォルダに保存されていると思います。
zip形式なので、ダブルクリックして、展開しておきます。
ダウンロードフォルダ内のままでもよいですし、デスクトップに置いてもよいと思います。
FTP(ファイル転送)ツールの準備と設定
1.FTPツールのダウンロード
窓の社、OSDN、Vectorなどから、FTPツールをダウンロードします。
FTPツールには、FFFTP、WinSCP、FileZilla等が有名です。
(私の失敗:上記のサイト以外からFTPツールをダウンロードしたところ、不要なアプリやウイルスが付いてきたことがありました。)
すべて無料です。
いずれも、サーバを管理するSEさんやウェブデザイナーさんなどが利用しているものです。
レンタルサーバのファイル管理(転送)ツールを使えば、設定が不要でWeb上から操作でき、簡単です。
※さくらインターネットなら、上記のFTPツールを使わなくても、サーバコントロールパネル内の「FTPファイルマネージャー」を使って、ダウンロードしたワードプレスをサーバにアップロードすることができます。
ここでは、FFFTPを使います。
2.FTPツールの設定
(設定内容は、さくらインターネットの場合を示しています。)
FFFTPを起動すると、「ホスト一覧」の画面が表示されます。
「新規ホスト」をクリックします。
ホストは、あなたが借りているサーバのことです。
ここで言うホストとは、ホストコンピュータのことで、一般的には、ネットワーク上にあるサーバのことです。
ホストコンピュータは、あなたのパソコンからのインタネット経由でサーバ内のワードプレスで動くブログを動作させたり、あなたのブログやサイトを公開したときにインターネット上からのリクエスト(例:ブログを見たいので文字や写真データをスマホに送ってほしい)に応じて動作させたりするコンピュータのことです。
3.「ホストの設定」の「基本」タブで各項目を入力します。
各項目は、レンタルサーバ会社から指定されたものを入力します。
ホストの設定名
分かりやすい名前を入力します。
ここでは、「さくら」と入力しました。
ホスト名(アドレス)
さくらインターネットの場合、「www.[初期アカウント].sakura.ne.jp」です。
ユーザー名
さくらインターネットの場合、初期アカウントです。
パスワード/パスフレーズ
サーバのパスワードを入力します。
ローカルの初期フォルダ
手元のコンピュータのフォルダを入力します。
毎回、同じフォルダを使ってデータをアップロードするなら、設定しておくと便利です。
設定しなくても、大丈夫です。
ホストの初期フォルダ
レンタルサーバ会社から指定されます。
「www」と入力することが多いと思います。
同じレンタルサーバ会社で複数のブログ、サイトを運営する場合、サブフォルダ「www/●●●」まで設定しておくこともあります。
転送する場所が、サブフォルダの場合、「www/●●●1」、「www/●●●2」のようになりますが、FTPツールを利用してデータのやりとりを頻繁に行うのでなければ、初期フォルダは、「www」と入力しておけばよいです。
最後にアクセスしたフォルダを次回の初期フォルダとする
チェックは、外しておいても問題ありません。
FTPツールを使って頻繁にデータのやりとりをするなら、必要に応じてチェックを入れます。
サーバに接続する
4.ホストを選択し、サーバに接続します
ホスト一覧に表示されている「さくら」を選択し、「接続」をクリックすると、次の画面が開きます。
ホスト一覧が表示されない場合は、FFFTP画面の左上にある赤色のコンセントアイコンをクリックします。
接続後の画面について
FFFTPの画面左側(赤枠)が、あなたのコンピュータ内のデータです。
画面右側(青枠)が、ホストコンピュータ(サーバ)です。
ホストコンピュータのwwwフォルダ内が表示されています。
この図では、ホストコンピュータ(サーバ)内には、何も格納されていません。
5.サーバ内にフォルダを作成
サーバ内にワードプレスをインストールするフォルダを作成します。
www直下に転送する場合は、サブフォルダを作成する必要はありません。
さくらインターネットの場合、初期アカウントのURLそのままを使いたい場合は、サブフォルダは不要です。
www.[あなたの初期アカウント].sakura.ne.jp で運用できます。
画面右側のホストコンピュータ(サーバ)の枠内で右クリックし、「フォルダ作成」をクリックします。
6.フォルダ名を入力し、「OK」をクリックします。
ここでは、「abc」というフォルダを作成しました。
ファイル名をする場合は、ファイルを選択し、右クリックして表示されたメニューから変更します。
7.「abc」フォルダをダブルクリックしてフォルダを開きます。
ワードプレスをサーバに転送する
8.ダウンロードしたワードプレスを探す
あなたのコンピュータの中にあるワードプレス公式ページからダウンロードしたワードプレスのフォルダを探します。
(コンピュータ内のダウンロードフォルダにあると思います。)
9.転送するワードプレスのファイルと転送先のフォルダを確認
FFFTP左側の枠の中にワードプレスのフォルダやファイルが表示されていることを確認します。
また、右側の枠の中にサーバ内のフォルダが、「/www/[作成したフォルダ(ここではabc)]」になっていることを確認します。
10.転送
画面左側のフォルダ、ファイルをすべて選択します。
全てのフォルダ、ファイルを選択するには、画面左側の枠内のどこかをクリックし、FFFTPのメニューから「表示」-「全選択/解除」をクリックします。
キーボードの「Ctrl」と「A」を同時に押しても、全選択ができます。
選択したら、青色の上向き矢印をクリックすると、転送が始まります。
光回線なら、2、3分で転送できると思います。
ADSLなら、40~60分くらいかかるかもしれません(私のADSL環境)
転送後は、左のローカルコンピュータ(あなたのコンピュータ)とホストコンピュータ(サーバ)内の内容が同じになります。
11.転送が終了したら、赤コンセントにバツが付けてあるアイコンをクリックして、FTPツールによる接続を切断します。
以上で、ワードプレスの転送は終了です。
/wpフォルダにインストールしたワードプレスを別のフォルダやルートに移動する
レンタルサーバが用意している簡単にワードプレスがインストールできる機能のマニュアルやワードプレスの参考書等には、「/wp」フォルダへインストールする手順が掲載されていることがあります。
そのままでも利用できますが、複数のブログ、サイトを運営する場合、変更したいこともあります。
一旦、wpフォルダにインストールしてしまったワードプレスのファイルは、FTPツールやレンタルサーバが用意しているファイルマネージメントツールで、www直下や別のフォルダに移動することもできます。
SEOに強い戦略的テンプレート「賢威7」。レスポンシブWebデザインにも対応!パンダアップデート・ペンギンアップデートで悩むサイトオーナー様必見のSEOマニュアルが付属!